現場日記

銭金ではない問題
201304.29

クロス屋さんについて思う事があったので

書きます。
建築業界を知らない方からすれば
何じゃそりゃと思われるかもわかりませんが
職人の世界には業種別の序列の様なものが
存在しました(今は大分薄れたと思います)
住宅では、大工その次に左官(昔の左官は風呂も据え、瓦も葺きタイルも貼っていました)がおり
板金、塗装が続きクロス、設備、電気といった感じで並び、
ビルもんでは、鳶、大工(型枠も含む)、鉄筋屋、がおり以下が続くと
いう感じでした。(ざっくり言えば建物の根幹の部分や命の危険のある職種がはばを
きかしていたのだと思います。)
大工さんでも古いタイプの人だと「あんなもんは貼ってありゃええんじゃあ」
などといって職種自体を軽んじる人もいました。
僕はそうは思えません。
柄や素材ごとクセのあるもの見極め適した力で引っ張り
材料の継ぎ目を上手く貼るのは至難の業です。
建物の微妙な狂いを目立たたせず、柄物の柄を
合わすのはあほでは出来ません。

042902.jpg

よく見る縦縞で模様があるタイプ。
最近はサッシ廻りなどは巻き込みが
多いので部屋の角とサッシの角の辻褄を
合わすのも容易ではありません。
人が現場で作るものなので僅かな狂いは
多少ありますがそこ悟らせんのが貼り手の
技量な訳です。
042901.jpg
このタイプ良し悪しを見るのは
斜めがら睨むとよいわけで、
継ぎ目の所の模様がちゃんと
通っているのがわかります。
クロス屋さんの手間賃は㎡単価で
柄は関係ありません。
この家は柄物が多く他にも苦労されたであろう
部屋が何か所かあります。
ここまでやってくれるのははっきり言って
人間性と職人根性の問題です。
感動したので書かずには入れませんでした。
Kさん本当にありがとうございました。
執筆者:片岡大悟
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