ただの相談役 気まぐれブログ

下駄の雪
201004.18

こんにちは「住宅プランナー」のガマです。

 

一昨日の夕食は、私のリクエストで鍋。

 

娘たちはおらず、父母と私の奥さんの4人で囲んだ。

 

「いただきます」と手を合わせ、その後は、ただただ沈黙。

 

「これ食べるか、あれにするか、ビールも飲むか、お酒でええの」

いつもは父の世話をやきすぎる母が、全く知らぬ顔。

 

「何かあったんか」と私。

「わかるか」

「わからんでかいな」

 

この発言がきっかけだった。

 

 

「もう、この人、腹が立つことばっかりやねん」と父を指した母。

 

「私が一生懸命○○(意味不明)してたけどできひんかったんよ。

 そしたらこの人『何してるんや。そんなことしてもあっかいな。

 ちょっとかしてみい』って偉そうに○○を取り上げてなぁ」

 

れから1時間半かかって結局父は何一つできず、

お互いに口をきかないままだという。

 

「なぁ、どう思う。この私ができんことが、

 こんな年寄りにできるはずがないわ。そう思わん。思うやろ」

 

食事の間じゅう、母の立て板に滝

(水のような生易しいものではありません)のあれもこれもの愚痴。

 

私と奥さんは笑うだけ。

 

父はむっつり。

 

母は話すだけ話すと「ごちそうさん」と父を無視して立ち上がる。

 

それでもその後から父はヨタヨタとついてゆく。

「踏まれても付いて行きます、下駄の雪」そのままの姿。

 

私もいつか、そんな風になるのだろうか、先々が思いやられる。

 

執筆者:中井勝人
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