ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは「住宅プランナー」のガマです。
私の愛煙歴は長い。
高校2年生の頃からだからほぼ45年にわたる。
初めて吸った煙草は、ハイライト。
1箱70円だった。
その頃、コーヒー1杯が80円。
授業をエスケープ(古い言い方)して喫茶店によく行った。
民家を改築し、カウンターだけで、10人も腰をかければ一杯になる
小さな喫茶店に毎日のように顔を出していた。
マスターは小柄で丸顔、赤いベストの似合う初老の人だった。
その店でサイフォン式のコーヒーの美味さをしった。
よく顔を合わせる「おねえさん」がいた。
長い髪の細面の綺麗な人だった。
いつもカウンターの隅で本を読んでいた。
彼女は目が合うとニコリとしてくれた。
そんなある日、彼女が言った。
「君ら、昼まっからこんなとこでタバコ吸ってたらあかんよ。
学校でもウワサになってきてるえ。マスターにも迷惑かかるンよ」
「なんで、おねえさんにそんなことが分かるねん」
ニキビ面たちは笑い飛ばした。
「君ら ほんまにアホやねえ、私 S高の夜間の教師なんよ。
君らラグビー部やろ、遅うまでグランド走り回ってるの知ってるえ」
私達は急いで煙草を揉み消した。
「今までのことは内緒にしてあげるから、これからは、気ィつけや」
彼女はニコリとした。
彼女のニコリは皮肉のニコリだったのだと、その時気が付いた。
むかし むかしの煙草の思い出である。