ただの相談役　気まぐれブログ

こんにちは「倉敷の工務店　ユーリン・ホーム」の

ガマはガマでもワガママのガマです。

「お父さん、オネガイ、テゴウシテ！」

朝、奥さんの叫ぶような声で、出勤しようと門まで来ていたのを

回れ右をして、奥さんと一緒に裏庭の方に行きました。

「なにするんや？」

「あれ、車まで持っていってくれん？」

（何だ、ゴミ袋くらいの事で・・・）と思いながら、

持ち上げようとして驚きました。

腕力（カイナジカラ）だけではとても持ち上がりません。

腰に力を溜めて引き上げながら聞きました。

「こん中に何が入っとるんや？」

「パパさんのオシメ」

「嘘じゃろう、３０キロぐらいあるで・・・何日分やな？」

「５日分ぐらい・・・」

ヘルペスで右脇腹に針で刺したような痛みが時々走るという

今の奥さんではとても持てる重量ではないでしょう。

東京２３区で『老人の孤独死』が１日で１０人だと聞いたことがあります。

我が家にしても、父が自分ですることはトイレの大ぐらいのもので

服の着替えや洗濯、ベッドでの寝起きまで、他のことは一切、母任せです。

その母からして、買い物や食事の用意、ゴミ出しは奥さんが頼りです。

後期高齢者の父母が二人だけで生活をしていて、もし母に万が一の事があった場合、

父を道連れにしての『老人の孤独死』になってしまうでしょう。

そういう意味では、我が家は恵まれていると思います。

両親と同居をし、長女が近くに住み、次女夫婦は月に何度となく訪れてくれる。

その要となってくれているのは奥さんでしょう。

「ゴミの日には言ってくれよ、ボクは覚えとらんからな」

そんな事しか言えない私です。