ただの相談役　気まぐれブログ

こんにちは
「施主さんと想い出紡ぐ家造り」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。

最近耳が遠くなってきて
一人でテレビを見ている時には
音量を25ぐらいにしています。

今朝も今朝とて風呂上がりに
バスタオルを腰に巻き
ソファーに座ってテレビを見ながら
乾燥肌で痒い背中を
竹ザシを使ってスリスリしていると
急に冷え切った物体が
背中にピタリと貼り付いてきました。

足元に横たわっていたパグのミントを蹴り上げ
バスタオルをハラリと腰から落とし
「ギャ」っと叫びながらあらわな姿で立ち上がると
後ろから「キャハハハハ」と奥さんの
嬉しくて堪らないというふうな笑い声。
抜き足差し足で近づくと
庭で草取りをして
氷のように冷たくなった両手を
私の背中にへばりつけたのです。

「オマエ、殺す気か?!」
「なんでこんなんで、お父さんが死ぬの？」
「心臓がバクバクしてるわ!」
「どこが・・・？」
奥さんがはだけた胸を触ろうとしました。
「コラ、ヤメ!触るな!」
奥さんが満足そうに笑いながら聞いてきた。
「さっき何しとったん?」
「背中がカイから掻いとったんや」
「フ～ン　痒み止め軟膏があるから塗ってあげよ?」
「アア・・・」

それから奥さんが背中に
軟膏を塗ってくれたのですが
左腰の上部あたりがやたらと痛い。

「オイ、塗らんと押しとるやろ
ちょっとキツう押し過ぎ違うか?」
「そんなことないよ、優しくしてるよ。
コレくらいで痛いんやったら
お父さん腎臓が悪いんやわ。
お酒の飲み過ぎ違うの？
お酒やめたほうがいいんじゃない
長生きできんよ。ホラホラホラ、痛いじゃろう」
奥様は魔女ではなくサドでした。
「ホンマ痛いわ・・・・
それでも、ええんじゃ、長生きせんでも・・
ちょっと待て、痛すぎるなぁ・・・」
「やっぱ死ぬのは嫌なんじゃ。
さっきはオーバーに『殺すんか!!』って言ってたくせに・・・」
「長生きせんでもええけど
殺されて死ぬのは嫌じゃ」
「死んだら一緒じゃわ」

朝から暗い話を生き生きと話す奥さんです。

「オレが死んだらすぐに迎えに来たるから
あの世でも一緒になろな」
「嫌です!!!
あの世でも、生まれ変わっても
お父さんと一緒になるのは嫌です!!!
ブタになっても二度と嫌です!!!」

何故ブタになるのかが分かりませんが
未来永劫、奥さんを口説き落とすのは
むつかしそうです。

今生の別れが永遠の別れになるようです。

奥さんとの今を大切にしないといけませんね。