ただの相談役 気まぐれブログ

ガマの抱接
201303.10

こんにちは
「施主さんと思い出紡ぐ家造り」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。

朝のブログで『実家のガマの抱接』が
まだ見られないと嘆いていましたが
昼に帰るとしっかりと抱接した姿を
親方ガマ(私)に見せに来てくれていました。

kaeru0311.jpgすぐに水を張ったケージを用意して
抱接している番(つがい)を
水に入れてやりました。

総数20匹に及ぼうとしていた
実家のガマ王国も
数が瞬く間に減ってしまい
今ではオス2匹・メス1匹となり
展示場の番を入れても
総ガマ匹数オス3匹・メス2匹の
5匹となり
今年の子孫繁栄がかなわないと
ガマ王国壊滅の危機に
瀕している状態です。

昨秋は餌を十分にやりました。
ジャンボワームを1万円分位買いましたもの・・・。
5センチ位の長さのジャンボワームが1匹5円で
ガマ1匹が一回の給餌でワーム20匹を軽く食べましたので
ガマ5匹でワームが100匹で500円かかりました。
おかげで今年のガマは冬越しをしたにもかかわらず
よく太っていて例年以上に肌も艶やかです。
今年は無事に産卵してくれると期待しています。

この季節になると必ず手にする本があります。
ガマに関する私のバイブルです。

        『金沢城のヒキガエル』(奥野良之助・著 どうぶつ社)
                           【競争なき社会に生きる】
          彼は生後まもなく左後足を失った。
          春から秋にかけての成長期
          夜になるといつも城内で食べ物をさがした。
          冬が過ぎ、三たび春を迎えて
          おとなになった彼は
          池のそばで彼女を待った。

          次の年も、また次の年も―――。
          七年目の春
          ついに彼はその手で彼女を抱きかかえた。
          しかし、翌年を最後に
          城内のどこにも彼はあらわれず
          仲間たちも徐々に姿を消していった―――。

「本書は、石川県金沢城跡に生息するヒキガエルを
 九年間にわたり追跡した調査記録である。
 1526匹についての成長。
 繁殖・移動の克明な記録をもとに、
 彼らの生活史を明らかにし、
 一つの集団が消滅するに至るまでを追う。」

学術書というより
ガマ国の盛衰記のように
読める本です。

実家でも
庭のケージで生まれ
子カエルとして旅立った女の子が
3年ぶりに産卵のため
実家のケージに里帰りしてきた時
右の後足を失くしていました。
その子を不憫に思い
展示場で飼育し
マスコットとして
意匠化したのが
「三本足の三ちゃん」の由来です。

ダイレクトメールを
「三ちゃん便り」と千が名付けたのも
ガマの彼女がいたからです。

中国では
後ろ足のない三本足のガマを
劉海仙人が飼っており
そのガマが財宝をかき集めてくるという
伝説があります。

「三本足の三ちゃん」も
ユーリン・ホームに
幸運をもたらしてくれ
9歳で亡くなりました。

今、展示場にいるオスのガマガエルは
彼女の息子に違いありません。
体色や模様が「さんちゃん」と
瓜二つなのです。

執筆者:中井勝人
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