ただの相談役 気まぐれブログ

オムツ
201307.11

こんにちは
「家、こだわれば愛」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。

「こう暑いと食欲もなくなるわ」
父が珍しく1合の晩酌を
飲みきらずにそういいました。

昨日の夕飯の時のことでした。

「ナニ言うたはるん。
素麺(そうめん)をそれだけ食べたら
お腹もいっぱいになりますわな」

昼食に私たち夫婦と母が
食べた素麺の残りとはいえ
2人前ほどもあったものを平らげて
『暑いと食欲もない』とは
恐れ入谷の鬼子母神です。

「こう物が食べられんと
そう長ごないなぁ」
「またまた
期待させるようなことを言うて
この口先き男が・・・・・」
「そんなことで期待されても
かなわんなぁ」

このような冗談を言い合えるのに
オムツの厄介にならなければならない父親。

今日は展示場の和室を使っての
「ベビー・マッサージ」の教室が
開かれています。
今日のお客さんは
私が互助センターの
営業所長をしていた時に
一緒に働いていた女性
Tさんのお嬢さんです。

ベビー・マッサージですから
当然 お孫さんも来ています。

『この子もオムツの厄介になっているんだ』
フッと考えました。

『歳をとると子供に帰る』といいます。

保護者から食べ物を食べさせてもらったり
オシメをして糞尿の始末をしてもらったり
わがままで自分勝手で
人の気持ちなど分かろうとしない。

幼児とボケ老人はよく似ています。

決定的に違うのは
同じような世話を受けていても
幼児には『希望』があり
老人には『絶望』しかない
ということでしょうか・・・・・。

この先、生きている限り
父からオムツの取れる人生は
やってこないでしょう。
弱った足腰は立つことさえ
出来なくなってくるでしょう。
自分で箸を持ち
食べ物を口に運ぶことさえ
出来なくなってくるでしょう。
自分が何者なのかさえ
分からなくなってくるでしょう。

その上に
世話をする期間に
区切りがないのです。

幼児ならオムツを取れる時期があり
4歳になったら保育園
7歳になったら小学校
13歳になったら中学
16歳になったら高校
19歳になったら大学
22歳で大学を卒業すれば
もう子供の世話はしなくても済みます。

22年は長い年月ですが
それは成長の期間で
我慢することがはっきりとしている期間です。

私が両親と同居をして今年で33年です。
楽しいこと
嬉しいこと
色々ありましたが
それは衰退への期間でした。
本当に父が世話の焼けるようになったのは
ここ数年のことですが
この先何年我慢しなければならないのか
分からない期間を
今、生きているのです。

子供叱るな いつか来た道
年寄り怒るな いつか行く道

とは申せ
今朝の一週間分の
父のオシメの分量。
奥さんが一人では持ちきれず
私に手助けを頼んだくらいでした。

執筆者:中井勝人
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