ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは
「家、こだわれば愛」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。
『竹林はるか遠く』を読み終えました。
朝鮮半島を北から南へ横断する逃避行の悲惨さを
抑えた筆致で書かれたノンフィクションでした。
戦争がいかに悲惨で無意味で愚かしいことかを
後世の人類に教えてくれる本でした。
また、人間というものが状況によって
いかに残酷で非情になれるものか
反対に、人間というものがいかなる状況においても
優しく強くいられるのかを理解させてくれる本でもありました。
この本が出版されて20年たった2006年に在米2世韓国人たちが
・日本人を被害者にし、長年の日帝侵略が朝鮮人民に対して被害、犠牲、苦痛を与えた歴史を正確に書いていない。
・強姦についても写実的に書いており、中学生の読むのにふさわしい本ではない。
・著者の父親が731部隊に属していた悪名高い戦犯(捏造)。
・著者の父親は慰安婦を満洲に送った悪者(捏造)。
などと指摘して、教科書の副読本から外そうと言論弾圧の行動を起こしているが
彼らの考え方が、いかに筋違いで著者の訴えたいことを捻じ曲げているかは
素直に読んでいくと心の中まで染み込んで来る事実によって分かるでしょう。
「日本語版刊行に寄せて」で著者が書いておられるように
『羅南から釜山、日本の福岡へと帰ってきた少女時代の経験は、戦争とは恐怖そのもので、勝負はなく互いに「負け」という赤信号なのだということを私に教えてくれました。私はそのことを本書を通して地球上の全ての子供たちに伝えたい・・・・それだけが私の願いです。』
ヨーコ・カワシマ・ワトキンズさんの願いが
充分に読み取れ汲み取れる本でした。