スタッフブログ

西粟倉村、森林ツアー
201308.11

こんばんは。

忘れないうちに、ブログに書いておきたい千です。
nisiawakura0811.jpg
今日は、前から行きたいと思っていた
西粟倉村へ、森林見学ツアーに行ってきました。
建築士会青年部の主催で、
大人18人、子ども3人の21人。
内、愛媛、福山、鳥取からの県外組が6人。
森林見学への関心の高さを伺わせますね。
(写真は、森の学校)
西粟倉村といえば、私の中で
他の町と合併した東粟倉村に対して
独立を選んだ小さな村、というイメージ。
人口は1600人足らずで、
順調に減っていっているとのこと。
今日、お話をお伺いして、
それが何のプランもないままの独立だということを知り、
ちょっとビックリ。
それでも、村が本当に頑張っていこうと決めたときって
すごいですね。
市町村のすることって、税金だけ使って
結局成功しないと思ってたけど、考えを改めます。
現在、村に植わっている多くの杉や桧の人工林が
樹齢50年ほどになることに着目し、
この森林を50年大事に育てると決意。
「百年の森林構想」として掲げ、
今まで市場に売るだけだった材木を
直売に変え、独自の商品を開発し、
森の学校という名の組織を作り(写真上)
県内外からの観光客の誘致、
森林による雇用の創出、それに伴う人口増加を
積極的に実行。
今日、案内してくださったお兄ちゃんも、
京都の呉服問屋で働いていたところ
知り合いの紹介で何度か来ている内に移住。
3年ぐらいになるそうです。
独身のようでしたので、
村の可愛い子と結婚して定住してほしいなぁと
お節介なことを心の中で思ってました。
お父様は心配されたそうですけどねぇ。
というより、今もされている様子でした。
分からないでもないです。
話がそれました。
2004年に合併協議会からの離脱後
2005年に、さぁどうする?からはじまって、8年。
今や徐々に徐々に成果を出しつつあります。
森林の前に、これがすごい。
たまにテレビで見ますし、
私自身の体験として、建築業界の人と話をしていると
西粟倉村の材木のことが話題に出るまでになっています。
自然を楽しんでもらおうと企画したり、
学習机を作ってもらったり、
雑貨・小物を作って売ったり、作家を呼んだり。
西粟倉村のやり方は、
小さな工務店として学ぶこともたくさんありました。
そして、前置きが長くなりましたが、森林、森林。
nisiawakura08111.jpg
こちら、樹齢100年ぐらいの杉。
幹の太さは、私の腕の長さでは
全く足りないぐらい太い。
まっすぐ伸びて美しい。
こんな風になるのは
3000本植えた中の400本だけ。
後は間伐されていくそう。
それでも1本、10万円ほどだそう。
(搬送代などをのぞいた儲け)
安いんだか、高いんだか。
nisiawakura08112.jpg
こちらは、樹齢60年ほどの杉。
太さは、私の腕で、
手と手がにぎれるぐらい。
どちらも具体性に欠ける表現ですみません。
40年で背の高さも全然違います。
1本の値段は、数千円だそう。
ものによってはマイナスだとか。
60年も生きててそんな値段?
と、何だかちょっとだけ悲しくなりました。
だから、100年育てよう、ってことみたいです。
林業って、のんびり屋じゃないと
無理なんじゃないかなぁ。
後、60年と100年では、木の密集ぐあいも違います。
写真で分かるでしょうか。
上は、太陽の光がたくさん入るので、明るくて
シダなどの下草も生い茂っています。
下は、密集しているので、薄暗く、
あまり草も生えていなくて、ジメジメしています。
長靴がほしいぐらい、ズルっと足を取られ、歩きにくい。
後40年、間伐したり、枝を切ったり、
手間暇かかる60年杉。
30過ぎの私が今から面倒みようと思って
大きくなるのが私が70ぐらいだと思うと、
それだけで私の元気がなくなりそう。
時間の流れは、ゆっくりになりそうですけどね。
nisiawakura08113.jpg
面白かったのが、切り株。
柱の中心にはコケが生えてないの、< /div>

分かりますか?
それだけ強いってことなんですね。
芯持ち柱が良い、と言われる理由が分かりました。
nisiawakura08114.jpg
そんな芯の部分だけを集めて
作られているユカハリ・タイル。
1枚、50cm×50cmのフロアタイルなんですが、
5cm角の木口を100枚並べて、裏にシートを貼って
作られています。
徐々に人気が出ているとか。
現場ではたくさんの材木が使われています。
西粟倉村の材木ではないにしろ、
1本の木が育つ環境、柱になるまでの
手間暇がどんなに大変なことかを実感しました。
廃校を利用している森の学校は、木造でしたが、
その中に、フロアタイルの展示や、
作家さんの手による家具や雑貨の展示、
カフェスペースなどがありました。
何となく、どこも落ち着く。
木、があるからじゃないかなぁと。
木のぬくもりなんですよね。
大切にしたいです、ホント。
執筆者:片岡千尋
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