ただの相談役 気まぐれブログ
ユーリン・ホームの住宅は
断熱材を発泡ウレタン注入にして
長期優良住宅を当り前の標準にしています。
「Aさん・・・どうしたん・・・?」
請求書を事務所に持ってきたA内装のAさんに
思わず私から尋ねました。
それほど
私と同い年のAさんは浮かない顔をしていました。
「いえね・・・俳句の会をやめようかと思ってるんですよ」
「なんで?・・・この歳になって良い人たちと知り合え
勉強にもなって・・・これほどありがたく楽しい事は無いって・・・
言ってたが・・・」
「ところが・・・去年から変にチャラチャラした奴が入会してきて
ワシから見たら・・・先生にはオベンチャラを言いよるし・・・
句会の決りは守りよらんし・・・何かおもろないなァとおもてたんですわ」
私はAさんを見て
話を促す様に頷いた。
「そしたらこの間・・・店舗の内装を変えたいから来い・・・ですよ」
「『来い』って言うてきたんか?・・・」
「そうは言いませんけど・・・ワシは句会に仕事のことは持ち込まんようにしてるんですわ・・・
それに・・・そいつが句会に無関係なら『来てほしい』と言われても断るような奴なんですけど・・・
句会に入っている限りは無下なことも出来んから行ったんです。
ワシからしたら・・・句会の関係上・・・断れんのですから・・・気分的には『来い』ですよ」
「それでも仕事になったんなら・・・良かったんじゃあないの・・・」
「ところが違うんですわ・・・ワシとソイツは気が合うわけでもないし・・・
ソイツはワシに仕事を頼んだらワシが悦ぶと思たんやないかと・・・
ワシが句会の役をしているから口先だけのゴマスリですなァ・・・」
「ゴマスリだけで・・・仕事を頼むか?・・・」
「ワシもそう思いましたわ・・・そやから現場に行ったんですけど・・・
別に慌てて内装を変えるほどのこともないし・・・
それでも見積もりが欲しいというから見積もりをして・・・
持って行ったら・・・見積もりも見んと『今回はやめときますわ・・・』ですよ。
社長なら・・・どうおもいます?・・・」
「気分が悪いわのゥ~・・・
そやけれど・・・どうしてそんなことをしよるんかのゥ~」
「ワシが思うに・・・平気でゴマをするような奴は・・・
美味しい話をしたら相手が喜ぶくらいにしか
相手のことを考えんのじゃろうと思いますわ・・・
実を見せないかんとは思いもせんから・・・
平気で口先だけの美味しい話ができるんでしょうなァ~
そやけど・・・ワシにしたら・・・人間関係は誠実さが元やと考えてますから・・・
そんな奴のおる句会に・・・もぉ・・・行きとうないって思い出しましてなァ・・・」
阿(おもね)る・・・諂(へつら)う・・・媚(こ)びる・・・取り入る。
人の行動で『阿諛追従(あゆついしょう)』ほど嫌なものは無い。