ただの相談役 気まぐれブログ
ユーリン・ホームの建てる家は
断熱材を発泡ウレタン注入にして
長期優良住宅を当り前の標準にしています。
「テッセイ」という会社があります。
以前の名称は「鉄道整備株式会社」といって
新幹線車輛の掃除の会社です。
『子ども連れの母親にこんなことをいわれたことがありました。
「親のいうことを聞かないと、あんな人になるのよ」』
『私の両親は私がどこで働いているかを他人には言いませんでした。
娘が清掃会社で働いているのは恥ずかしいことだ、と考えていたからです』
従業員がこのような意識の会社に矢部輝夫氏が
取締役経営企画部長に就任されました。
「どうせ行くなら、楽しい会社にしたい」と
矢部氏は思うことにしたそうです。
「自分たちはしょせん清掃スタッフ」という意識が
従業員の中には蔓延していました。
「失礼だがみなさんは、社会の川上から流れ着いて今、テッセイという川下にいる。
でも、川下と卑下しないでほしい。みなさんがお掃除をしないと新幹線は動けないのです。
だから、みなさんは、お掃除のおばちゃん、おじちゃんじゃない。世界最高の技術を誇る
JR東日本の新幹線のメンテナンスを、清掃という面から支える技術者なんだ」
(『奇跡の職場 新幹線清掃チームの”働く誇り”』矢部輝夫著、あさ出版)
こうして一人が一車輛を7分で清掃する奇跡の会社ができあがりました。
今 この「テッセイ」という会社が
ハーバード大学の教材として
使われているらしいのです。
キリスト教ではイブが禁断のリンゴを食べ
アダムと一緒にエデンの園から追放されて以来
男は日々の糧の為に「労働」を強いられ
女は出産の時に「陣痛」を伴うようになりました。
「労働」も「陣痛」も英語ではレイバー(labor)です。
「労働」や「仕事」は「陣痛」と同じように苦痛なのです。
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『テッセイの従業員は皆、情熱を持って仕事をしている。それはお金のためというよりは、
「人のために役立っているのが楽しい」と感じているからである。
3K(きつい、汚い、危険)と呼ばれ、一般的には敬遠されるような職場で、
やりがいを持って仕事をしている。それこそがまさに「奇跡」なのだ』
「人のために役立っているのが楽しい」
という労働観を持っている民族は世界の中でも
日本人ぐらいしかいないのではないでしょうか。
漢民族や朝鮮民族は
額に汗して働くことを卑しいと思い
欧米の高官が自分で椅子を動かしただけで軽蔑し
テニスをする高官を見て
何故好んで汗をかくようなことをするのか
疑問に思うような民族です。
私が住宅会社を創ったのも
「家を建てる人が幸せな人生を送れるように・・・」
微力ながら
その一助になれればという気持ちがありました。
今でも
その気持ちに
変わりはありません。
ハーバードを席巻するテッセイ
『とにかくテッセイは人々を感動させるすごい事例になっています』
(ハーバードでいちばん人気の国・日本 佐藤智恵著、PHP新書)