ただの相談役 気まぐれブログ
ユーリン・ホームの建てる家は
断熱材を発泡ウレタン注入にして
長期優良住宅を当り前の標準にしています。
『帰ってきたヒトラー上下(ティムール・ヴェルメシュ 著・ 森内薫 訳・河出書房新社)』
【上・帯】
現代に甦った”彼”が毒舌芸人として大ブレイク!!
映画化決定!! ドイツ130万部
世界38ヵ国で翻訳 世界的ベストセラー!!
賛否両論を巻き起こした問題作!
「細部にわたり衝撃的なほど、もっともらしい描写」 ツァイト紙
「ヒトラーを主人公にした小説がドイツでベストセラーに。
評価は二分」 ガーディアン紙
「ウェルメシュのデビュー小説である本書は非常に成功したと同時に、
大量殺戮者アドルフ・ヒトラーと現代のマスメディアに対する重苦しい
風刺でもある」 ハンブルガー・アーベントブラット紙
『読者を一時的にでもヒトラーに同化させる一人称の語り口は
危険だ」 シュッテルン誌
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【下・帯】
「ヒトラーがコメディアン? 馬鹿らしい!」
と片づける人が多いほど、この風刺小説が力を発揮する時。危険なユーモア、風刺小説の傑作、誕生です。
――リブロ池袋本店 小国貴司氏
「面白くて一気読み!」 反響の声多数
共感か、拒絶か、きわどい主題。――池田浩士氏(日経2/23)
歴史上の彼を怪物として決着をつけたつもりでいいのか、過去と現在は地続きなのではないかとの疑念が高じ、
ラストでは「冗談じゃない」と戦慄するのだ。――池田香代子氏(共同通信)
あまりの面白さに校正をしながらも引き込まれ、
ともすると仕事を忘れるというぜんぜん笑えない事態に!!――37歳・校正者
ヒトラー礼賛が禁止されているドイツで本書が出版可能になったのは、
ヒトラーを戯画化した風刺小説だからだ。とはいえ、批判ももちろんあった。
とりわけ問題視されたのは、ヒトラーが悪者としてではなく人間的な、あえて言えば
魅力ある人物として描かれている点だろう。だがこれは、著者がまさにこの小説で
狙ったことだ。「ヒトラーに関するこれまでの説明やアプローチや視点はどれもみな
同じだった。だが人々は、気の狂った男を選んだりしない。人々は、自分にとって
魅力的に見えたりすばらしいと思えたりする人物をこそ選ぶはずだ」。ヒトラーを
怪物に仕立てるだけでは、なぜあのような恐るべき出来事が起きたのかの真の理由は
わからない、というのが著者の見方だ。 (「訳者あとがき」より)
この本はこれから読む本ですが
ヒトラーを精緻に描くと
魅力的な人物像になってしまうことは
予測し得ることだと思います。
そういう意味では
読むのが楽しみな本ではあります。