ただの相談役 気まぐれブログ
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『笑える日本語辞典』の第6章
『ヘンな語源、笑える誤用、おかしな日本語集』の中に
おなら【おなら】という項目がありました。
『おなら』といえば
谷川俊太郎さんの詩集『おならうた』に
次のような詩があります。
いもくって ぶ
くりくって ぼ
すかして へ
ごめんよ ば
おっふろで ぽ
こっそり す
あわてて ぷ
ふたりで ひょ
おなら【おなら】
腹にたまったガスの外出の挨拶。また、屁の種類のうち、
自己主張の強い一派、つまり音の出る屁である。
楽器などを「鳴らす」の「鳴らし」に接頭語の「お」が付いた
「お鳴らし」が語源で室町時代初期ごろから、宮中に仕える女性が
使い始めた女房詞のひとつだと言う。おそらく、誤って放屁してしまったとき、
かわいく言い訳するためにそんな愛称が用いられたのであろう。
一方、音のしない屁、すなわち「透かし屁」には似たような表現がないが、
こちらは、やってしまってもしらばくれていればよいので、言い訳する必要が
なかったからかと思われる。
ということは
音のする屁が『おなら』で
音のしない屁は『おすかし』で
屁は屁でも名称が違うのですね。
すかして へ
こっそり す
谷川俊太郎さんの言葉の使い方の正しさには脱帽します。
私の小学2・3年生の時の担任の池田先生は
魚や尻のことを『オトト』とか『オイド』とか
女房詞(ことば)を使っておられました。
厳しくも公平で教育熱心な先生でした。
『おなら』という尾籠な言葉から
仄かに温かく懐かしい先生の面影を
遠く想い出していました。