ただの相談役 気まぐれブログ
オンリー・ワンの家造り、倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
ペット・ショップで陳列している小犬や子猫の値段が馬鹿高くなっていて
お金で命の遣り取りをおこなっているような嫌悪感を感じ始めており
ガラス・ケースを覗くのを避けている近頃の私です。
『猫の日本史(桐野作人 編・洋泉社歴史新書)』を読んでいますと
江戸時代の猫の値段が書かれていました。
此節猫至てはやり、一物(逸物)の猫ハ金七両弐分、常の猫五両、猫の子ハ二三両ぐらいのよし。『甲子夜話』
(最近では猫がもてはやされ、逸物の猫は七両弐分、普通の猫なら五両、そして子猫だと二,三両ほどであった)
『江戸の家計簿(磯田道史 著・宝島社新書)』によりますと江戸時代は
一両 = 米一石 = 180リットル ≒ 6万円
となるようです。
これを労働単価でみますと
大工見習いの20日間の給与が一両だそうですから
一両の現代価格はもっと多額(30万円?)になるようですが
とりあえず米価を基準にし一両6万円として
鼠をよく捕る猫で一匹44万円
普通のネコで30万円
仔猫で12~18万円
だったようです。
猫は高価な生き物でした。
しかし
江戸時代の猫は
血統よりも働きに
価値の重きを置く
マウス・ガードの
動物だったのです。
本当の達人猫は
近付いただけで鼠が動けなくなり
その鼠を次々に殺したあとで
食べていくような猫らしいです。
左の浮世絵は歌川広重の
「江戸名所百景 浅草田甫酉の市詣」
広重も猫好きだった?