ただの相談役 気まぐれブログ
アナタの隣りの工務店
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
昨日は定休日でブログも
休ませてもらった。
今朝
事務所に来るとデスクの上に
大きな柿の実が置いてあった。
H井さんから・・・と
メモも添えられていた。
H井さんの奥さんとは
佐藤圭一随筆教室の
会員同士だ。
12月が作品の発表月で
昨日封書で発表作品が
送られて来ていた。
.
.
終の棲家
(略)
建築業者は同じ講座で学んでいるNさんに
決めていた。災害に遭った時も何かと声を掛
けていただき、長年近くで居て信頼できる方
だ。こちらの意図を組んで下さり、一緒に考
えて専門家としてアドバイスをしてもらった。
おそらくNさんの存在がなかったら、こん
なに早く事が進んでいなかったと思う。まだ
悩んで辛い日々を送っていただろう。
「どの業者が信用できるのか、何処へ行った
らいいのかわからない」
と、知人が話していた。私は近くに善い方が
いて幸せだった。
夫は四月の地鎮祭から始まり、土間の工事
などすべての工程を見ていた。監督や棟梁と
ほぼ毎日顔を合せていた。小さなことが気
になる性格なのでいろいろなお願い事もよく
していたみたいだが、嫌な顔をしないで聞い
てくださっていた。夫は、監督を「大ちゃん
大ちゃん」と親しみを込めて呼び、「棟梁も
若いのに仕事熱心でええ人じゃった」と言う。
業者の方々は人当たりがよく、こちらも気軽
に接することができた。家が完成していくの
は嬉しいが、会えなくなるのは名残惜しく寂
しい。
(略)
Hさんの奥さんに勝手に甘えて
随筆の一部を発表前に
書かせていただいた。
家はお建て出来たが
随筆の名手が長年
山陽新聞の「ちまた」
などに投稿し
掲載された新聞や原稿は
汚泥にまみれて返って来ない。
真備で罹災された方たちが
形は違えど持っておられる
なんらかの痛みを
少しでもやわらげる事が
できる家造りを目指して
H井邸とも取り組んだ。
H井さん…
私が好きだと知って
柿をありがとうございます。
良い家を作らせていただいて
ありがとうございます。