ただの相談役 気まぐれブログ

墨を磨れ
202002.09

アナタの隣りの工務店
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

以前 ある婦人に
今年40歳になる外科医の息子が
麒麟がくる」の題字を書いた
書家の中塚翠涛(すいとう)女史と
書道教室で机を並べていたと
聞かされたことがある。

「私は墨をするのが苦手でしたよ」

「今どきは墨なんかすらせません..
墨は墨汁で十分ですから….
そんな時間があれば
『字を教えてくれ』ですよ」

婦人は答えた。

私は小学1年で書道塾に行かされ
1年間の墨磨りで挫折したのだが
墨をすらせない今どきの
書道教室のことを聞き
少し違和感を覚えた。

「書く」ということ石川九楊 著・文春新書)』

本棚にあったのを手にした。

石川九楊氏は1945年生まれの書道家で
私より5歳年長だった。

夜の沈黙(しじま)の中で一人静かに墨を磨れ
かすかな反復音を確かめよ
 (中略)
心細かったら
今もどこかで同じように

生きることの悲しみと苦しみを
織り込むように仕事をしている人が
間違いなくいることを信じて
墨を磨れ

挫折したとはいえ
硯に垂らした水が
滑らかな漆黒の液になるまで
墨を磨り続けるという行為は
幼児が字を書く前に集中力を養うには
単純にして必要な無我の時間
だったような気が今でもする。

最近は『道』が付いている多くの教えが
形と結果ばかりにとらわれて精神の涵養を
忘れているような気がしてならない。

閑話休題。

先日2020funntarazu02.jpg
犬好きのご夫婦と話をした。

「私は鼻の低い犬が好きなんです…
チン・パグ・シーズなんかも飼いましたね
今飼っているのはフレンチブルとワイフ…」

あまり受けなかった。

実家の玄関の下駄箱の上に
奥さんが小さな犬の人形を飾っていた。

奥さんもご同類がお好きだったようで…。

執筆者:中井勝人
アーカイブarchive

お問い合わせ

土地探し相談も受付中!

電話でお問い合わせ

086-429-1255

受付時間 9:00~18:00

WEBでお問い合わせ

シダのある暮らし
来場予約 資料請求・お問い合わせ
来場予約
資料請求・お問い合わせ