ただの相談役 気まぐれブログ

匠(たくみ)
202002.21

アナタの隣りの工務店
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

先般のNHKの歴史秘話ヒストリア
法隆寺 1400年の秘密
を興味深く見た。

代々法隆寺の管理をまかされてきた
宮大工の棟梁の西岡常一氏は
厳しい祖父のもと
4歳の頃から現場に出
(カンナ)の刃の研ぎを
覚えさせられたという。

棟梁になる心構えは祖父からの口伝。

一つ…堂塔の木組は木の癖組
一つ…木の癖組は工人らの心組

常一氏は
1934年(昭和9年)の法隆寺の大修理を
棟梁の父の下で経験する。

木組を解体しバラしていくと
木はそれぞれ捩れ捻じれていた。

飛鳥の工人らはそれらの癖を
の技法で上手に生かし
木組をしていっていた。

自然の命を殺さずに
人間の知恵で木を組み上げてあるのが
解体することで分かったと
常一氏は語っていた。

1949年(昭和24年)の金堂の火災。

この時は常一氏が棟梁で
焼失した金堂を再建した。

問題は28本の柱だった。

今ある道具で柱を削っても
飛鳥時代の滑らかさが出なかった。

飛鳥時代に使った道具が分からなかった。

常一氏は中世の絵巻物を調べ2020yarigannna02.jpg
正倉院に残されている槍鉋(ヤリガンナ)を発見し
その試作品を作らせたが
飛鳥の頃のようには削れなかった。

常一氏は解体中の法隆寺の
和釘(ワクギ)に気付いた。

和釘を堺の刀鍛冶のところに持ち込み
槍鉋を作ってもらった。

出来上がった槍鉋を柱に使ってみると
飛鳥の頃のように美しく削り上がった。

顕微鏡で削り痕を見てみると
電動鉋で削ったもののように
ザラザラとしていなくて
滑らかでツルツルと削られていて
水を吸いにくくて
カビや汚れが付きにくく
それが柱の耐久性を
高めていったのだと
よく理解できた。

とは仕事の仕上げ具合を見ることで
古(いにしえ)の工人らの技や力量を洞察してしまう
時空を超えた仕事師なのだ。

ユーリン・ホームの監督のダイゴ
水島工業高校を卒業してから
厳しい棟梁のもとで修業をし
18年も大工としての実績を積んできたなので
家を見ただけで職人らの腕が分かるという。

2020yuzusenn02.jpg今朝 出勤すると
クッキーと柚子せんべいが
デスクの上に置いてあった。

広江のT内さんが下さった。

T内さん…
いつもありがとうございます。

執筆者:中井勝人
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