ただの相談役 気まぐれブログ
アナタの隣りの工務店
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
出勤前
テレビにマスクの量産を政府が促した
というニュースが流れていた。
ネットオークションでマスクを
出品していた某県議のことが
頭をよぎった。
「悪いことはしていない」
某県議の言である。
確かに罪の有無から言えば無罪である。
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昔読んだ太宰治のある作品を思い出した。
うろ覚えだが書いてみる。
酒好きで容貌魁偉なのだが
人の好い貧乏浪人がいた。
その浪人が年の瀬に
小判十枚を手にした。
浪人は浪人仲間六人と
貧乏医者一人を
酒宴に招待して
小判十枚のお披露目もした。
それぞれが小判を手にし一回りして
浪人の手元に戻って来た時には
小判は十枚に一枚足りなかった。
それを客の一人が見とがめた。
「小判が一枚足りませんな」
「酒屋の支払いに一枚使い申した」
浪人がまごつきながら
客たちを気遣かって言い訳したが
客たちは確かに小判は十枚だったと
順番に裸になり己の無実を証明し始めた。
一人医者だけは険しい表情をして
「私の懐には一両ある。
薬代をもらったと
申し開きをするのも女々しい
思いもよらぬ災難と
愚痴をこぼすのも武士の恥辱
ここで命を」と脇差に手を掛けた。
皆が止めに入って右往左往していると
行燈の下に一枚の小判が光っていた。
あゝここに落としていたのかと
皆の騒動が収まった時
奥の間から女房の「あれ~」という声。
膳の底に小判が一枚引っ付いていた。
酒宴が終わり一人一人の客を送り出しながら
浪人は暗闇にそれとなく一枚の小判を
置いておくのを忘れなかった。
『貧の意地』という題だったと思う。
某県議の意地汚いことよ。
昨日一昨日の児島下津井での
Y崎様邸の完成見学会は
いつになく来場された方の
滞在時間の長い見学会だった。
ユーリン・ホームで
新築を検討されているお客さんも
2組来て下さり
ありがたいことだと
感謝感謝の見学会であった。