ただの相談役 気まぐれブログ
想像と家づくり
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
「丹」という漢字がある。
京都府内の中部・北部は
古来
丹波と呼ばれていて
私には
親しみを感じる漢字だ。
その「丹」には
に、あか、あけ、あかい色
というような意味がある。
「丹」の赤は
鳥居に塗られているような
赤である。
血の色に似ている
ともいわれる赤だ。
.
今日の午前中は
「中を見たい」
というお客さんが
展示場に来られるので
その間ヒロトを奥さんが
預かることになった。
久しぶりに顔を見ると
鼻の頭に爪で引っ掻いた
小さな傷跡があった。
その傷跡の血の固まり
を見て「丹」を想った。
ヒロトは今
2歳と4か月。
まだまだ赤ちゃんだ。
「赤ちゃん」は
古代中国では
「丹」という漢字で
表していた。
「赤ちゃん(丹)」は無心で
嘘偽りのない心の持主だ。
この赤ちゃんの心を
「丹心」と言う。
昔から「赤ちゃん」は
「神様からの授かりもの」
と皆が考えている。
「赤ちゃん」が
血で染まって
生まれてくることも
祭器を犠牲の血で
染めることと相まって
神様と重ね合わせた
のかも知れないという。
だから「丹精」は
「赤ちゃんの無の心」の
「丹心」で「真心」のこと。
「丹精を込める」は
真心で物事に打ち込むこと
を言う。
写真のヒロトは
ロールカーテンの
上げ下げ紐(ひも)を
狙っているところ。
うちの奥さんが
紐を真ん中で
縛ったもので
手が届かない。
「ヒモ・・・高い」
2歳4か月の赤ちゃんは
もう無心では
いられないようだ。