ただの相談役 気まぐれブログ
オンリーワンの家づくり
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
「T橋のお母さんは絵も
習っておられるんじゃろ‥‥
ワタシ上手じゃないから
嫌じゃわぁ~」
昨日まで話していた和ちゃんが
朝
台所の食卓でT橋ご夫婦に出す
絵ハガキを書いていた。
。
「何て書いたらええんじゃろ?」
「『またのみましょう』で
好いんじゃないの
『のむ』は『飲む』より『呑む』で
『しょう』は『せう』のほうが
絵ハガキが決まるかな」
「こっちの白い所は?」
「『カキは美味しかったです』
ぐらいでどうかなぁ~」
この文は後から葉書を見たチヒロから
横槍が入った。
「『は』だったらアサリや漬物が
美味しくなかったみたいじゃなぁ~」
「T橋のお母さんは
すごい人じゃねえ~
ケーキを作られても
お寿司を作られても
白菜漬けもユズポン酢も‥‥
何でも作られるし美味しいし
何でも出来るんじゃもん」
奥さんが感心して
詠ずるように呟いた。
「今度T橋さんに逢った時に
思った通りに言やぁええが‥‥
『お母さんは何でも出来はって
すごいですよねぇ~
ワタシなんか主人を愛することしか
出来ませんのに‥‥』
って言うたらバッチリやが」
「アホらし‥‥口が裂けても
そんなことを言うか‥‥」
折角の助言に膠(にべ)も無い返事だった。
昼食に
事務所から帰ると
台所に奥さんが描いた自画像が
広げてあった。
内面性がよく表現された
口角が上がり歯並びの可愛い
『如何にも』という自画像だった。
。