ただの相談役 気まぐれブログ
オンリーワンの家づくり
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
本を寄贈した時に
孫のために絶対に
手元に残しておきたい
全集が幾つかあった。
河合雅雄著作集-全13巻
もその中の一つであった。
。
その河合雅雄さんが
2021年5月14日に
亡くなった。
97歳だった。
私は動物が好きだ。
見るのも飼うのも
触るのも好きだ。
ヒロトとチヒロと
真備に行った時に
桜の樹脂を吸いに来ている虫に
ヒロトが興味を示した。
「何?‥‥これ何?」
「カメムシじゃな‥‥
臭いから触っちゃいけんよ」
話しながら まずは
昆虫好きから入るのも良いか
と考えてた。
昆虫図鑑を買って
真備にいたのが
ベニツチカメムシだと
正確な名前を教えた。
15日に
メダカのプラ船にいた
オオシオカラトンボの
幼虫のヤゴを捕まえて
名前を教えた。
昨日は
メダカの餌遣りをしていると
カミキリムシが飛んできて
足元に落ちた。
。
虫かごに入れて
正確な名前を調べた。
キボシカミキリだった。
ヒロトにも
名前を調べるように勧めたが
3歳児にはまだ難しかった。
ヒロトはヤゴの時のように
保育園に持っていき
持って帰ってきた。
逃がす前に 室内で
カミキリムシの捕まえ方を
教えようと考えた。
2本の長い触角を持てば
噛まれることもなく
動きを止められるのだ。
ヒロトはおそるおそる
力なく触角を指で挟んだ。
触覚はするりと指の間から抜け
体を反転したカミキリが
ヒロトの手の甲を這った。
「ぎゃー」
ヒロトが叫んで手を振った。
カミキリはヒロトの頬に飛び移った。
「ギャーギャーギャー」
ヒロトは体を震わせて絶叫した。
耳をつんざく声だ。
あんなに小さな体の
どこからあんなに
大きな声が出てくるのか。
まさに阿鼻叫喚の騒ぎだった。
その様子が楽しくて面白くて
私の太い腹に
よじれの痛みが走ったものだ。
ムシでこれだから
河合雅雄さんのサルには
まだまだ程遠い。
何時か興味を持ってくれたら
全集を残しておいた甲斐も
あったというものだ。
河合雅雄さんの
ご冥福をお祈り申し上げます。