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きみはいい子
201709.28

こんにちは。

今日も事務仕事に勤しんだ千です。

ただ、事務仕事は特に書くことがないので、今日は少し前に観た映画の話を。

1709282.jpg

呉美保監督の「きみはいい子」

岡山市のイベントのため、上映されたようです。

作品自体は2015年のもの。

呉監督の作品は「そこのみにて光輝く」以来好きでしたが、観たことがありませんでした。

観る前からとってもいい映画みたいだから泣くだろうな、と思っていましたが、案の定ボタボタ。

高良健吾さん演じる小学校の新米教師や尾野真千子さん演じる子どもに手を上げてしまう母親、

痴ほう症を心配する一人暮らしの喜多道枝さん演じるおばあさんなど、いろんなストーリーが絡んでいます。

それぞれが問題を抱えており、それがとてもリアル。

私は8月号のニュースレターにも書いたように、小さい頃母親にあまり抱きしめられたことがなく大きくなったので、

「抱きしめられたい。子どもだって。おとなだって。」というキャッチコピーにさえ、心掴まれるところがありましたが、

映画の中での抱きしめられるシーンは、どのシーンもとっても好きでした。

観終わった後、誰かに優しくしたくなるような、そんな映画でした。

小説が原作らしいので、小説も読んでみたいなぁと思っています。

1709281.jpgそしてなんと、上映前には呉監督さんが舞台挨拶に。

小柄な方で、見どころなどを淡々と語ってくださいました。

パンフレットに、夫や子どもをなんて呼べばいいか、いまだに言い淀む、という話が載っていましたが、分かるなぁ~。

問題を抱えている登場人物には、ヒーローが出てきて問題を解決してくれる訳ではない

明日も問題があるままの明日

ただ、人とのつながりによって、ちょっとだけ違う明日になっていく、それが現実だし、それを映画でも言いたかった、と語られていました。

ラストはモヤモヤするかも、と言われていましたが、そんなことはなかったです。

きっと劇的に変わることはないだろうけれど、それでも希望がもてる終わりになっていました。

久しぶりに映画を観ましたが、やはりいいですね。

執筆者:片岡千尋
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