ただの相談役 気まぐれブログ

熱い人たち
202208.29

職人も家を頼みに来る会社
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

昨日はユーリン・ホームの2階の商談室で
削ろう会の全国大会で女性部門優勝者の
市川仁美女史を講師に迎えて
スワッグと言う鉋クズ(永六輔氏命名・削り華)
で作る飾り花の制作を指導して頂いた。

参加者は9名で私は見学させてもらった。

参加者が削り華フラワーを作り終え
講習が散会になった後
慶塗装のナオちゃんと一緒に
市川女史と2時間近く雑談を楽しんだ。

経験をもとに話される言葉は
一つ一つが事実に裏打ちされていて
汗と涙と笑いの匂いがして重かった。

「物事を成し遂げるには
みんなに宣言をすること‥‥
ワタシは削ろう会で
『優勝する』と宣言して
努力して努力して優勝しました。
そして目指すのなら
一番にならなくてはダメ‥‥
準優勝を何回とっても
1回の優勝者には負けます」

口先だけではないその言葉には
感動した。

女史が作られる削り華フラワー
可憐で嫋(たお)やかで薫り高かった。

孫のカズトも最後の鉋掛けには
参加させてもらった。

鉋を掛けた木の面は
鏡面のようになって撥水するので
何百年も風水にさらされても
腐らないそうな。

鉋掛けをした木に水をかけてみたら
左右の側面はすぐに水を吸い込んだが
鉋面は水を弾いていた。

市川仁美女史は本当に熱い人だった。

「この間あげたウイリンキーの胞子‥‥
わが家では全く芽が出ませんでした‥‥
明日『(ハル)』で散髪をしてもらうので
帰りにお伺いをしても良いですか‥‥
新しいウイリンキーの胞子も持って行きます」

一昨日 O 川ナオト氏からメールが入っていた。

私もO 川氏にもらったウイリンキーの胞子を
6個のクリアーカップにジフィーセブンを入れて
6月19日に播いていた。

一つのカップに3つばかりの芽を
出しただけだった。

前のは胞子はまだ青さが残っていて
熟成度が低かったようにも感じていた。

この度頂いた胞子は
包んだサランラップにこぼれているほど
熟成していた。

昨日 O 川氏は3時過ぎに来訪された。

6時過ぎまでビカクシダ
根塊植物について語り合った。

語る内容は
成功談より失敗談の方が多かった。

今の私にとって
飽きることがないというのは
O川氏との語らいのことである。

西日が掃き出し窓からLDKに差し込み
O 川氏の面(おもて)を赤く染めて
初めて時の流れに気付かされた。

O 川ナオト氏もまた熱い人なのだ。

執筆者:中井勝人
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