ただの相談役 気まぐれブログ
1から10まで相談住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
「『うちのお母さんはすごい』って
きのうユウヤさんが感心してましたよ」
朔日
チハヤが実家に来て私に漏らした言葉だった。
「何がや‥‥?」
「お父さんが勝手に犬を買ってきても
『文句ひとつ言わんのだ』って‥‥」
チハヤが帰ってから奥さんと話し合った。
「だってそれが我が家のルールじゃもん‥‥
仕事が嫌になったら自己判断で職を変える‥‥
欲しい物があったらその場で即決する‥‥
お母さんの車も相談せんと買って上げたし
川埜龍三さんの作品も気に入ったら譲ってもらう‥‥
何百万何千万もする物を勝手に決める訳じゃなし‥‥
自分の出来る範囲ならお母さんに相談せんでも
好かろうが‥‥なぁ~」
ルールでも他人に迷惑をかけるようなものは
駄目だと分かっている。
イヌで思い出した駄目なルールがある。
五代将軍の徳川綱吉の『生類憐みの令』だ。
『公方様がまだ犬の年だったから助かる‥‥
馬や牛の年だったらワシラはどうすりゃぁ~や』
犬の死骸を恭しく捧げ持って運ぶ人足たちの
私語だったそうな。
そのころに来日したドイツ人医師・ケンベルが
『日本誌』という著書に記録していた話だ。
「お母さん‥‥犬ぐらいオレが自由にしてもええがなぁ~」
「ウンチの世話もせられえよ‥‥」