ただの相談役 気まぐれブログ
1から10まで相談住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
昨日は趣味部屋のビカクシダのハンギングの
3分の1ばかりの水遣りをした。
ハンギングを3枚づつ風呂場に持って降り
浴槽の残り湯を移した衣装ケースの水に漬ける。
たっぷりミズゴケにも含ませたハンギングを
風呂の洗い場に吊るし
水がしたたり落ちなくなってから趣味部屋に戻す。
単純だが以外に手間暇のかかる作業なのだ。
作業中にチヒロから
某社の担当者とハガキの枚数を
教えて欲しいとの電話があった。
作業が一段落して
折り返しの電話をした。
「サノサンとキュウジュウじゃったわ‥‥」
「33と90‥‥123ですね」
「何が123や‥‥
担当は佐野さんでハガキが90枚じゃ」
『こういう聞き間違いはあるんだなぁ~』と
内心可笑しくて
池田彌三郎さんの話を思い出していた。
国文学者の池田さん夫婦が
福島の温泉旅館に泊まった時の話だ。
「じいさんばあさん‥‥お出かけ」
旅館を出掛ける時に
番頭が大声で怒鳴ったもので
不快に思ったという。
「じいさんばあさん‥‥お帰り」
帰ってくると番頭がまた怒鳴った。
池田さんは番頭に詰め寄って抗議した。
「いくら年寄りでも
じいさん‥‥ばあさん‥‥呼ばわりは
無いだろうが‥‥」
「そんなことを言った覚えはございません」
番頭は面食らった表情で答えた。
よく話を聞くと池田夫婦の部屋番号が13番だった。
「すうさんばんさん‥‥お出かけ」
番頭はそう言っていたのだそうな。
「この本‥‥もってるよ」
昨日持って行ってやった本
『アンパンマンをさがそう』を見て
ヒロトが言った。
カズトは本には興味を示さなかった。
いつも買ってやるバナナロールは
美味しそうにパクついていた。
カズトに本は辞めることにする。
ビカクシダの水遣りを終えて
LDK でホッコリとしていると
チーチャンが膝によじ登ってきた。
この子は『甘えた』である。