ただの相談役 気まぐれブログ
一棟一棟 手仕上げ住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
『都会の鳥の生態学』で
面白い話を読んだ。
『ヨモギの葉を千切って
巣に運ぶスズメ』の写真と
『緑葉を巣に運ぶスズメ』
のキャプション。
スズメの繁殖で興味深い行動がある
。巣に緑の葉を運び込む習性である。
それも乾燥した枯れ草ではなく、新鮮
な緑の葉を千切って運び込むのだ。
これまで筆者が観察したのはエノコロ
グサ、ヨモギ、イロハモミジなどであ
る。(略)子育ての時期にも緑の葉を搬
入する。わざわざ生の葉を千切って
運び込むのには何か意味があるに違い
ない。
たまたまスズメがヨモギの葉を千切
っているところを観察した[写真9]。
ヨモギにはシネオール(ユーカリに
多い精油成分)が含まれ、バクテリア
や寄生虫、昆虫などの成長や増殖を
抑える作用がある。オオタカやハイタ
カ、ツミなどのタカ類が巣にヒノキや
サワラなどの小枝を敷いて巣内の殺菌
を行うのと同じ役割があるのではない
だろうか。
私が面白いと思ったのは
タカ類が巣にヒノキの小枝を敷く
という件(くだり)だった。
私が今住んでいる家は
玄関の床板をヒノキ材にした。
健康志向の家づくりを
目指したからだ。
昔から日本人はヒノキに
殺菌作用があることを知っていた。
タカ類の巣作りに
学んだ訳ではなかろうが
鳥たちの知恵‥‥恐るべしだ。