ただの相談役 気まぐれブログ
一棟一棟 手仕上げ住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
昨日はヒロトの卒園に日だった。
三年間お世話になった茶屋町保育園。
幼年期・少年期・青年期は
一年一年の成長の跡が顕著だ。
ヒロトなども少年ぽくなってきて
随分と理非曲直を理解するように
なってきている。
それでもまだまだ
母親の愛情が
欲しい年頃なのだろう。
母よ――
淡くかなしきもののふるなり
紫陽花いろのもののふるなり
はてしなき並樹のかげを
そうそうと風のふくなり
時はたそがれ
母よ 私の乳母車を押せ
ハートの中に納まる母子を見ると
偉そうに生意気に
母親にため口をきくようになっても
まだまだその愛を
素直に喜んでいるのだと感じる。
三好達治が口の端に浮かんでくる。
私の好きな詩だ。
昨日は
カズトの写真も見せてもらった。
ヒロトと同じ保育園で
お世話になっている。
3歳児の中で 唯一
飛び箱を跳ね上がって
飛び越えられる園児だそうな。
天性の悪ガキである。
三年後の卒園時にカズトは
どんな成長を見せてくれることか?
「ヒロト‥‥卒園おめでとう」
「ウン‥‥」
「明日からどうするんじゃ‥‥」
私が尋ねるとヒロトが首を傾げた。
「小学校に入学するまでは
保育園に通うんじゃがなぁ‥‥」
叔母のチハヤが言った。
「ケッ‥‥ウソじゃろぅ~」
ヒロトは大人びた口調で
へたり込んでいた。