ただの相談役 気まぐれブログ
一棟一棟 手仕上げ住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
昨日
創業50周年の記念品の
クッキーのお礼を述べに
チヒロと永田事務所を
お伺いをした。
永田先生は事務所の廊下で
歩きながら体を
鍛えておられた。
私とチヒロは頭を下げた。
私たちの姿を見ると
歩行器から手を放し
その場で佇んで
軽く会釈を返された。
大橋さんも顔を出し
応接室に誘われた。
「ご無沙汰しています‥‥
創業50周年‥‥
おめでとうございます
先生もお元気で‥‥
何よりです」
「ナカイさんとは‥‥
ユーリン・ホームの前に
何処かでお逢いしてますよね」
「ハイ‥‥ワタシのオムツを
洗っていただきました」
「マァッ‥‥」
永田先生は「キャッ」
とも聞こえる
嬌声をあげながら
大橋さんの二の腕を
軽くたたかれた。
「どこでお逢いしたんだろう?」
「先生が活発に建築屋の
挨拶回りをされている頃
『これ‥‥頂き物の
お裾分け』ってマツタケを
下さったことがありましたよ‥‥
ワタシのチンチンほどの‥‥」
「マァ~そう‥‥
そんなに‥‥」
私は現状の自分に想いを馳せ
『小さい物』と付け加えた。
永田女史は『大きい』と
想像されたのかもしれない。
私の言葉にかぶせるように
何故か感嘆された。
「それと小川建美の店長の頃‥‥
生坂のK 上邸の完成見学会の時に
『何にもないと寂しいから』と
鉢植えの花を下さった事が
ありましたよ」
話は尽きなかったが
写真を撮らせて頂いて
お別れをした。
いつまでも笑顔の美しい
レジェンドだった。
大橋さんはエレベーターの前まで
見送って下さった。
「先生‥‥お元気じゃねぇ‥‥
88歳になられたとは思えん‥‥
冗談もよく通じるしね‥‥」
大橋さんもクスリと笑って
頭を下げられた。