ただの相談役 気まぐれブログ
一棟一棟 手仕上げ住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
昨日2階に上がると
トイレの向かい側のニッチに
トイレットペーパーが
置いてあった。
奥さんの忘れ物だ。
私は自宅のトイレでは
一切紙を使ったことは無い。
『奥さんは紙無しで
困らなかったのだろうか?』
神さん事ながら考えた。
ぺーパーと言えば
私の物心を付いたころ
トイレはポットン便所で
紙は新聞紙を16切り(?)に
したものだった。
今の子供たちなら
恐ろしくてトイレに
入ることすらできないだろう。
そんなことを思いながら
ある本を探してみた。
『トイレ
排泄の空間から見る
日本の文化と歴史
(屎尿・下水研究会 編
・ミネルヴァ書房)』
『尻始末用具』のページを
読み返した。
西岡秀雄先生は、
『トイレットペーペーの文化誌』
(西岡秀雄著 論創社)で、
尻を拭く用具として
次のようなものを
挙げています。
①指と水ーインドやインドネシア
などのイスラム教圏や
ヒンドゥー教圏
②指と砂ーサウジアラビヤ地方、
砂漠地帯
③小石ーエジプトなど
④土板ーパキスタンなど
⑤葉っぱーロシアの一部、日本など
⑥茎やわらー日本や韓国
⑦とうもろこしの毛・芯ーアメリカ
⓼ロープや縄ー中国やアメリカの
サバンナ地方
⑨木片・竹べらー日本や中国
⑩樹皮ーネパールなど
⑪海綿ー地中海諸国
⑫布切れーブータン
⑬海藻ー日本
この他に、雪(北欧)や
苔(ノルウェー)、
棒切れ(ボルネオ)なども
知られています。
文末の
『知られています』には
『ホンマかいな』と
突っ込みを入れながらも
すごいことを研究する人が
居られるものだと頭を下げた
奥さんの置き忘れた
トイレットペーパーから
『尻始末用具』の話になった。
皆さんにウンが付きますように。