ただの相談役 気まぐれブログ
10年ひと昔前の思い出
202409.14
一棟一棟 手仕上げ住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
青蛙 おのれもペンキ ぬりたてか
フランスの作家ルナールの
詩的な『博物誌』に触発された
芥川龍之介の俳句だ。
彼女らは
睡蓮の広い葉の上に
青銅の文鎮のように
かしこまっている。
ルナールの『博物誌』は
蛙をその様に写し取っている。
我家には2014年に
備前市の備前焼陶友会館で
購入した備前焼の蛙の
小品がある。
気に入っている。
大学時代の友人が来岡し
閑谷学校に遊んだ帰途
立寄った会館で
見つけたものだ。
その蛙を見ると芥川の俳句と
ルナールの『博物誌』の文言が
頭を過(よ)ぎることがある。
2014年(10年前)のその頃は
写真の背景の我が家
(当時は展示場)でも
蟇蛙を飼っていた。
2024年(今年)になって
また 蟇蛙を飼うようになった。
10年ひと昔前の
友人たちとの思い出も
蛙と共に また 過ぎる。
執筆者:中井勝人