ただの相談役 気まぐれブログ
一棟一棟 手仕上げ住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
昨日は 早島のN 村邸に
見積もりを持参した。
N 村女史と逢うのは
久しぶりだった。
女史との会話は
小太鼓を打つように
ポンポンと小気味よく弾み
途切れずに続く。
二人とも同い年の五黄の寅年で
女史の血液型は
おそらくはB だろう。
頭脳の明晰さは
女史の方がずっと上だ。
才女だ。
昨日はチヒロに代わって
チハヤが同行した。
「こんにちは‥‥
久しぶり‥‥ナカイです」
私が声をかけると
玄関ドアを開けて
女史が出てきた。
「あらっ‥‥どうしたの
ちょっと変わったわねぇ~」
女史の目の前にいたのは
チハヤだった。
いつものように
チヒロが来たのだと
思い込んでいたのだろう。
女史は目の前の女性の
容姿の変化に驚いて
感嘆するように言った。
「ワタシは妹の方です」
「なんだ‥‥そうなんだ
開けたらお嬢さんがいて‥‥
チヒロちゃんだとばっかり
思いこんでいて‥‥
姉妹だから似てるもんねぇ~」
「そうかなぁ~似とるかなぁ‥‥」
「だってナカイさんの声がして
そこに彼女がいるんじゃもん」
ここから
女史が見間違えたことへの
自己弁護が始まった。
いつものことだが
女史の理論だった理屈は
興味深くて
笑いながら聞き惚れた。
帰り際に昔
女史からうちの奥さんのことで
私が指摘されたことを
思い出していた。
昨日
うちの奥さんは一日中
LDKで編み物をしていた。
女房に惚れて家内安全
面面の楊貴妃
お前百まで わしゃ九十九まで
共に白髪の生えるまで
年を経て 奥さんが
一緒に居てくれるだけで
嬉しいと思えるように
なってきた。
「ナカイさん‥‥
奥さんがガンじゃと知った時に
思いつめて
うろたえとったもんねぇ~」
女史のご主人にガンになり
悪寒で震えるご主人のために
二人で椅子式の電気炬燵を
買いに行ったことがあった。
その時に 帰りの車中で
翻って うちの奥さんが
ガンと知った時の私の
振る舞いを振り返った女史から
同情されながら
冷やかされたものだ。
末期ガンのご主人を介抱しながら
女史は気丈だった。
奥さんがガン手術を受けてから
ほぼ10年が過ぎた。
おかげさまで息災に
過ごさせてもらっている。
ありがたいことだ。