丹波立杭焼きと『少年動物誌』
オンリーワンの家づくり
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
新居の玄関の下駄箱の上に
奥さんが紫陽花の切り花を飾った。
。
紫陽花の花を差してある器を
一輪挿しかと思って見ると
丹波焼きのニ合のお銚子だった。
大学を卒業した3月に
今は亡き神谷君と小林君と共に
ある日は奈良に遊び
またある日は
丹波篠山の立杭焼きの
窯元を訪れた。
その際小林君が購入し
後日私に贈ってくれたものだ。
起源は平安時代だという
丹波焼きは備前・越前
瀬戸・常滑・信楽と共に
日本の六古窯に
数えられている。
写真屋の『中井店』と書かれた
一升徳利は高槻の芥川焼だと
伝えられている。
今はもう無い窯だとも
聞いている。
丹波立杭焼きの里・丹波篠山市は
先般お亡くなりになった
河合雅雄さんの故郷でもある。
小林君にもらった
二合のお銚子が出てきて
丹波篠山に思いを馳せ
河合雅雄さんを再び
思い出すとは
孫の読ませる前に
河合雅雄著作集-全13巻を
『もう一度読み返せ』
という河合さんの
言葉なのかもしれない。
読むのは8巻の
『少年動物誌』からだな。