現場日記
机つくる
201305.31
N様の現場もようやく終わりが見えてきたので
保留にしておいた机製作に着手しました。
丁度よい大きさの板をナイスな値段で手に入れる
事が出来ました。
ただひき割っただけの一枚板 「こんなのどうするんぢゃろうか?」と
お思いでしょうが・・・
基準が無いなら作ってしまえと言う事で、片側を
思い切って真っ直ぐに落とします。
このラインを基準に直角を出します。
一か所直角が出ればもうこっちの物、
丸かろうが四角かろうが問題ではありません。
いびつな形の物に基準を出し形にとらわれずそこを
見て仕事をするのは、丸太梁なんかも同じ理屈です。
んでもってお好みの大きさにカット 日差しが強いので板がしわってしまわんか
気になります。
ここからもさらに感覚のお仕事
定規を宛がい板の裏のしわりをとります。
「表が真っ直ぐな方が使うとき便利じゃろうに」と
思われると思いますが理由はもうちょいあとで
電気ガンナや手ガンナで出来る限り
真っ直ぐにします。 しかし、日差しきついなあ
板の裏に入れる桟木の角が斜めになって
いるのが見えますでしょうか?
蟻桟(吸い付き桟ともいいます)と呼ばれる
仕掛けで、板の狂いを止めるのによく用いられます。
ほんの少しきつめになるように加工したものを
カチコミ、外れないように釘を一本だけ打ちます。
たまに板を止めるのにボンドを
たんまり付けて施工する大工さんを見かけますが
あれは板が収縮をした時に割れたりするのであまり
良い施工方法とは思えません。
蟻桟は板が膨れれば桟木も同じ様に膨れるし、
痩せれば逆も然りで、板の狂いを止める方法としては
完璧です。
まだまだ続きますが今日はこの辺りで・・・
お腹が空き過ぎました。
執筆者:片岡大悟