和室いろいろ
片岡 大です
鶴新田K様邸
床の間周りが出来上がりました
昔の家の鴨居の高さは5尺9寸(だったかな・・・)
約1800位の高さで入っており
同じ高さで付け鴨居が周り、その上に長押が付き
床の間には地袋、違い棚、天袋があり
2400という天井高の中で絶妙なバランスを取っていたのが
一昔まえのごく一般的な住宅の和室でした
10数年前辺りからサッシや鴨居の高さが
2メートルに移行して来るとそのバランスも
崩れて柱の見えない和室も珍しくなくなり
定番のスタイルというものがめっきり無くなってきて
代わりに若い施主様の好みや施工側の提案等で
その家その家に合った形が多く出てきている気がします
という事情から今回はこの様な形になりました
落とし掛けは二本とも建て替え前の
家の部材を使用しています
左側 仏間の落とし掛けは前の家の
床柱ですが亡くなられたお父さんが凄く
気に入られていたものだそうです
手前側の垂れ壁のアールで今風な雰囲気にも
感じれます
足元は前板を使わず縁甲板だけですっきりと
仕上げました
この部屋に住まわれるお母さんの
反応が凄く楽しみであります
- (片岡 大悟)
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