ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは「住宅プランナー」のガマです。
一昨日、小中井君とおうかがいしたのは、一級建築士のE氏の事務所。
階段を上がりきると、8号ほどの油絵が目に飛び込んできた。
立像の足元に横たわる裸婦。赤黒を基調とした色彩も筆のタッチも荒々しく、
見る者に迫ってくる。
「ご自分で描かれたのですか」と相談事も忘れて尋ねた。
個人的なことをお聞きしたのは初めてだ。
E氏は児島の出身。小学生の頃は漫画家になりたかったという。
少年ジャンプの編集者にほめられるほど画才はあったが、
お父さんが絵をやぶり捨て「ボコボコにされました」と言われるほど反対。
高校を卒業すると、お父さんの仕事を継いで鳶(トビ)になったという。
思うところがあって、20代後半に二級、30代半ばで一級建築士の資格をとられた。
建築士になったからといって自分の好きな家ばかりを建てられるわけでなし、
おさえられたE氏のクリエイティブな面が再び絵の方にむけさせたのだという。
「1年くらい前から少しずつ描くようになりました」
いつか個展をひらきたいのだとおっしゃる。
是非、案内状をいただきたいと思う。
建築業にたずさわる者は、少しはクリエイティブな志向をもっていなければいけないと私は思っている。
E氏と話をして、やはり私の考えていたことは正しかったと確信した。
それにしてもユニークな人である。
このような人がおられるから、世の中はおもしろい。
E氏との会話を思い出すと、いまだに心がはずんでくる。
用事を作って、また行くぞ!