ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは「住宅プランナー」のガマです。
「寝たきり老人」という言葉は聞くが、
「寝るだけ老人」という言葉は聞かない。
しかし、実在している。
我が父がそのようになってきつつある。
朝になると、母が相談に来る。
「もう起こしたほうがええやろか?」
「起きても炬燵で寝るだけやから、好きにさしといたら」
昼になると、母がまた相談に来る。
「もう起こしたほうがええやろか?」
「ご飯食べても寝るだけやから、好きにさしといたら」
そんな訳で、父が起きるのは、夕食前の午後5時。
夕食時には煙草をくわえながらヨタヨタと食堂に来て、
ゆっくりとお酒を飲みながらオカズを食べ、
ご飯もお茶漬けで軽く一膳。
またヨタヨタと居間に帰り、炬燵に入ると眠り始める。
母はそんな父を心配しているのだが、よく聞いてみると、
夜中に起きだしては、トイレに行き、ミルクを飲み、
煙草を吸っているという。
そんなことが2~3回はあり、一晩で煙草12本、
ミルク1.8リットルを消費するらしい。
昼夜が逆転しただけのようにも思える。
あまり干渉せず、父の好きにさせるほかに方法はないだろう。
しかし、寡黙になり「寝るだけ老人」になってゆく父を見るのも、
さみしいものだ。