ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは「住宅プランナー」のガマです。
住宅業界というのは狭い世界で、
同じ業者、同じ職人がいろいろの同業他社に出入りしている。
だから、良い噂も悪い噂も他社に筒抜けの所がある。
最近、私が以前勤めていたU社とO社の噂を聞く機会があった。
O社は二代目社長を中心にして、若い企画力でDMを作り、
お客さんと社員と業者とが集う運動会を催し、
上棟のときには餅投げをするなどして、
ファン作りをしている。
一度の完成見学会で二百組以上の集客数があるらしい。
O社の社長は紳士で礼儀正しく、率先垂範して会社の顔として活動している。
今の弱みは工務と業者との意思疎通がイマイチのところだという。
U社は、これも二代目社長のワンマン体制がますます強まっているらしい。
この会社の社員や職人の能力は高いし、
地場のビルダーとしての技術力にも信頼感を寄せることが出来る。
お客さんからの支持も多い。
ただ、社内はバラバラ。
社長が社員たちを「おめぇら」呼ばわりし、失敗の責任を転嫁、
機械の部品のように扱い、感謝の念がないからだという。
U社の社長なら、「さもありなん」と思う。
昔、他社の建築現場を見学させて貰った時、
皆が靴を脱いで座敷に上がったのに、
土足で一人平然として動き回っていた。
あの時は、恥ずかしいというより、悲しかったのを思い出す。
U社・O社、どちらもそれぞれ良い面を多々持っている会社で、
私は沢山のことを二社から学ばせていただいた。
二人の社長も良くやっておられると感心している。
私が二人より勝っているのは、年齢ぐらいだ。
あるいは、歳を重ねている分「家に対する謙虚さ」も、
私の方に軍配が上がるかもしれない。
古川柳がある。
「屁をひりに 屋根から下りる 宮普請」
上棟のとき、私がいつも心の中で呟く古川柳である。