ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは「住宅プランナー」のガマです。
「今日は子ども、おらへんのかいなぁ」
昨日、夕飯時の父のいつもの発言。
母はフンと鼻を鳴らす。
この二人、最近仲が冷え切ってきている。
母は世話をやき過ぎ、
父は甘え過ぎ。
母は「ナニも言う事を聞かない」と大声でなじり、
父は「アレせいコレせいウルサイ」と大声で言い返す。
結果、お互いに口を聞かないように成ってしまった。
「ヒロちゃんは、今日は吟詠」と仕方が無く奥さんが答える。
「そうか、私も若い頃はよく詩吟を唸ったもんや」と父。
「詩吟は唸る言わへんのん、吟じると言うのん。
アンタが詩吟を吟じてるのん聞いたこともないわ」とすかさず母。
こうゆう話に成ると会話が復活する。
「どんな詩吟を知ってるのん、聞かして欲しいもんやわ」と重ねて母。
「そら『鞭声粛々夜川をわたる』や」と父。
「それは『川中島』や
そんなん誰でも知ってるわ」と馬鹿にしたように母。
「そういうと、この間『ナツメの樹』のそばを通った時
乃木大将のことを思い出して
『乃木さんは軍人ゆうより詩人やなぁ』言うたら
ヒロが『爾霊山』を吟じよったわ」と私。
「そやろ、アンタ出来るか?」
「実力のある者はすぐに口に出したりせんもんや
『ヘソ隠す』もんなんや」
隠すのは『ツメ』だろうと思ったが
母には聞こえていなかったようなの黙っていた。
それにしても、
ボケてきているのかどうか分からないが
自分の過去をアクティブに語るようになったのは事実だ。
父に『ほら吹き男爵』の爵位を差し上げたくなるほどである。