ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは「倉敷の工務店 ユーリン・ホーム」の
ガマはガマでもワガママのガマです。
吉本隆明氏が亡くなりましたね。
今では、吉本バナナさんのお父さんとしての方が有名ですが
私が高校・大学の頃(昭和40年代)は思想家として
若者に圧倒的に支持されている方でした。
私も『言語にとって美とはなにか(言語美)』や『共同幻想論』を
ひた向きに読み、繰り返し読み、友人と議論し、結局理解できなかった(笑)。
知的雰囲気を感じるために読んでいたようなところがありました。
吉本氏を語る事で自分が一種の知的ステイタスを持ちたいという願望ですかね。
同じ頃、小説家で若者に支持されていたのは大江健三郎氏でした。
70年の安保世代は、私のようなノンポリ学生でさえ『反安保』でしたから
大江氏が受けたのでしょうね。
私もパチンコの景品で『大江健三郎全集・全六巻』を揃えたものですよ。
日本中の大学にヘルメット姿の学生があふれ、大学はロックアウトされ
私など大学にはまともに行かず『中国文化研究会』と称して
朝から4人で「ポン・チー・カン」ばっかりでした。
それでも、「日本を変えることが出来る」という思いから
若者それぞれが体内にカオスを抱いていることの出来る時代でした。
熱い、熱い、熱い、熱い時代でしたね。