ただの相談役 気まぐれブログ

叔母
201204.15

こんにちは「倉敷の工務店 ユーリン・ホーム」の

ガマはガマでもワガママのガマです。

 

昨日(14日)、松山の叔母(母の妹)が遊びに来ました。

 

もう10年以上逢っていませんでしたが、

茶屋町駅の階段を降りてくる姿を見て

(まだまだ若いなぁ)と感心しました。

 

歳を尋ねると、

「76歳になった、オバアさんです」

と、指で数を示し、顔を撫でながら笑っていましたが、

8歳年上の母と比べると

足の運びも速くて身のこなしも軽快です。

 

 

それにもまして驚いたのは、

亡くなった祖母にソックリになっていたことです。

 

 

私をこよなく愛してくれた祖母が

生き返って目の前に現れたような気持ちになりました。

 

 

この叔母は聾唖者です。

 

 

結婚して京都に嫁ぎ、結核を患い

塚口の実家に帰って出産した母に

祖父母は決っして私を近付けようとはさせませんでした。

 

当時42歳だった祖母と14歳で聾学校に通っていた叔母が

私の世話をしてくれたといいます。

 

 

特に叔母は、祖母や母が外出するたびに私をオンブして付いて行ってくれました。

 

 

「マサトさん、あんなに可愛かったのに、ブサイクになりました」

 

これは、私が大人になってから、会うたびに繰り返される叔母の挨拶です。

 

 

昨日も駅で私を見た叔母は、赤ちゃんを抱きかかえ

赤ちゃんの頭を撫でつける仕草をした手で

私の顔を指差して左右振ってニコリとしてきました。

 

「ミチエさんは、死んだオバアちゃんにソックリになりましたねぇ」

私も指で叔母の顔を指し、小指を立てて『ソックリ』と口パクをして、言い返しました。

 

 

ウン・ウンとうなづく叔母の姿に、胸の奥から熱いものが込上げて来ました。

 

 

執筆者:中井勝人
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