ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは「倉敷の工務店 ユーリン・ホーム」の
ガマはガマでもワガママのガマです。
「えっ、中井さん、息子さんが居たんですか!」
何かの拍子に息子の事を話しに乗せると、誰もが驚いたように言われる。
別段、隠している訳ではないのだが、私は余り息子の事を話題にしていないらしいのだ。
特に、会社設立後に付き合いの出来た知り合いは、長女と事業を始めた事で
(跡取り息子はいないのだ)という固定観念を持っておられるようだ。
だとしても、希薄な親子関係であることは、紛れも無い事実ではある。
思い返してみても、息子と2人で何かをしたという記憶は無いのだ。
「お父さん、最近Aさんいう人が展示場に来られましたか?」
息子が珍しく会社帰りに展示場に寄り、聞いてきたのは19日の3時頃だった。
「15日の午前中に来られたよ、結構話が弾んで
昨日、間取りプランを持参させてもろたわ。それがどうしたんや?」
「Aさん、ボクが今勤めている会社の所長なんですよ。
あの人に面接してもらって、採用してもらったんです。
そのAさんが、『君の実家は茶屋町なの?』『お父さんは建築業?』
って聞いてこられたから『そうです』って答えたら、
『展示場に行ったよ』って言われていたから・・・」
N興運を退社して、新たな会社に就職したことは聞いていたが、
それが、どの様な会社なのか詳しく聴いてはいなかった。
Aさんには名刺まで頂いておりながら、息子の勤め先を知らず
ご挨拶もお礼も言えずに、失礼なことをしたものである。
「Aさんって、優しそうな人やなぁ」
私は、驚きを隠して、そう言うのが精一杯であった。
息子は長男とはいえ、娘2人に続くオトンボで
私にとっては何時までも頼りない限りの男であった。
しかし「四角い部屋は四角く使いたい」とおっしゃったAさんのような
正統派の紳士に面接していただき、採用されたのだから、
世間的には(少しは頼り甲斐もあるのだろう)と息子を見直す気持ちにもなった。
当り前といえば当り前の事で、息子も誕生日が来れば27歳で
既に結婚もしており、2歳になる娘の父親でもあるのだ。
(息子も社会人としてソコソコやっているのだ)ということを
教えて下さったAさんとの有難い出会いであった。