ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは「「倉敷の工務店 ユーリン・ホーム」の
ガマはガマでもワガママのガマです。
M君はハゲである。
本人は気にしていないどころか
自分から『ハゲ談義』に及ぼうとする傾向がある。
先日も展示場に来るなり、増毛や植毛の費用の事などを話し出していた。
「そう言えば、有名なサッカー選手でもそんな人がいたなァ」
「マンチェスター・ユナイテッドのルーニーでしょ
あの人は植毛ですよ
衿(エリ)ンとこの毛を前に移植したはずですよ
お金があるなら植毛の方がいいですね
増毛だと1年もすると結んだ所の下の毛が
10センチほども伸びてきて、不細工になるんですよ」
M君がハゲについての蘊蓄(うんちく)を披露して帰った翌朝
今読んでいる『泣ける話、笑える話』(文春新書・徳岡孝夫 中野翠)の
ページを開くと『ハゲの美学』(中野翠)だったので思わず笑ってしまった
中野翠さんのその雑文の中に
『ハゲてもいいかな』(中村堅太郎著、洋泉社)からの抜粋があった。
「実際、しっかりハゲてみればわかることだが、
毛髪は思い通りに抜けていってはくれないという事実に直面して困ってしまう。
なかなか立派にハゲ揃わない。そしてハゲの悩みというのは、
実は立派にハゲ揃わない悩みということに尽きるのである」
この文を読んでM君のハゲを思い出していた。
確かに「思い通りに抜けていってくれない」幾本かのカボソい毛が
黒光りしている地肌にしがみついている。
(あの部分の髪ともいえない毛を散髪屋では、切るのか、剃るのか、放っておくのか
どの様な処置をしているのだろうか?)
M君が来た時、聞く楽しみが出来ました。