ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは「少人数で頑張っている
倉敷の工務店 ユーリン・ホーム」の
ガマはガマでもワガママのガマです。
「詐欺とペテンの大百科(青土社)」
カール・シファキス 著(鶴田文 訳)を
小中井君が買って来てくれました。
欧米の古今の詐欺やペテンや悪ふざけを
アイウエオ順に網羅していった本です。
ハードカバーで573ページもあり
重く、字も小さくて読みづらい本ですが
内容は面白そうです。
2001年10月25日に第1刷発行で
2012年 6月10日に第5刷発行になっていますから
マニヤックな人に少しづつ売れているのでしょうね。
『石のスープ イギリスの乞食の策略』
十六世紀から十七世紀にかけてのイギリスの乞食のお気に入りの策略は、施しを求めて豪邸に近づく事だった。たいていの主人は、そのような厚かましい頼みは断るようにと使用人に言いつけてあるにもかかわらずである。何もないと言われると、乞食は、「それは残念ですが、この石でスープを作るのにお湯を沸かせてもらえませんか」と言う。
使用人はこのような目新しい頼み方に好奇心をそそられ、すぐに鍋と水とスプーンを与える。乞食は石をポンと入れると、塩と胡椒をほんのちょっとだけ下さいと請う。これも断られることはほとんどなく、乞食は味見をした後、味をもう少しよくするために、肉と野菜のかけらでもあればもらえないかと頼む。その後も乞食はソースなどを手に入れる。うまくでき上がると、乞食は使用人に味見をさせるが、それは本当にとてもよくできた「石のスープ」なのである。
やがて、豪邸の主人達は、使用人がいかに単純であるかを証明しようと石のスープの話を語るようになったが、もちろん、被害に遭っているのは、使用人だけではないのである。
短い話だったので『石のスープ』を
書き写しておきました。
面白くて短い話がありましたら
また書き写します。