ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは
「施主さんと想い出紡ぐ家造り」
倉敷の工務店 ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。
鉄火巻を食べながら思い出していた。
サンドウィッチは
ポーカー好きであったサンドウィッチ伯爵が
勝負をしながら食べられる料理として
考案した物だと聞いたことがある。
同じく鉄火巻きも
鉄火場(盆中)で勝負をしながら食べやすいように
渡世人が考案した物だと聞いた。
賭け事の好きな者は
洋の東西に関わらず
同じような発想になるものだ。
鉄火場での食事は無料だが
博徒はネギやトリを
材料にした料理は出さなかった。
ネギは「鴨が葱をしょってくる」という言葉から
トリは「取る」から嫌ったのだという。
博徒は盆中に張りに来る人を
「客」と言わなかった。
「店」と言っていたという。
「客」はお金を払うばかりだが
盆中で博徒の方が負けると
博徒が張り手の「客」になってしまう。
それなのに張り手を
最初から「客」と言うのは
お金を支払わせるばかりの
利己主義な者の考え方で
失礼だという訳らしい。
それが無職渡世の人の気遣いなのだ。
私は家造りにおいても
なんでもオプション
かんでもオプション
で、施主からお金を取ることばかりを
考えていてはダメだと思っている。
施主は家造りの為の
「客」ではなく「同士」なのだ。
盆中でさえ
負けて帰る「店」に
車代くらいは返したという。
それが人の優しさなのだ。