ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは
「施主さんと想い出紡ぐ家造り」
ガマはガマでもワガママのガマです。
私が毎年末に明年のカレンダーを
お持ちする方の中に
Tさんとおっしゃる82歳の
老婦人がおられます。
その方の年賀状が面白い。
「今年もカレンダーを
有難うございました。
今年も1部を隣にすむ息子に
くれてやりました」
息子さんは私と同い年で
今年63歳になられます。
定年退職後はお仕事を
されていないそうです。
私が面白いと思うのは
82歳の母が63歳の息子に対して
(どれだけ上から目線で
見ておられるか)
ということです。
Tさんは元看護婦さんで
現役の頃はテキパキとした
仕事振りだったろう事は
お年を召した現在の
立ち居振舞いや
語り口でも
推測できます。
それにしても
「くれてやりました」
は女傑の発言です。
私は目下の者や子供に
「物をあげる」
という「あげる」発言が
耳障りに感じる年代です。
目下の者や子供には
「物をやる」
が正しい物言いだと
芯から考えています。
しかし、それにしても
「物をくれてやる」
とはねぇ。
現在のTさんは小柄で愛くるしく
白髪の一部分を
紫に染めておられる
お洒落なオバアちゃんなのです。
過去にどのような修羅場を
掻い潜ってこられたのでしょう。
言葉遣いや文章は
使う人の過去を
映し出し
あぶり出す
鏡のような所も持っています。
「くれてやる」
何度読み返しても
迫力のある文章ですよ。