ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは
「施主さんと思い出紡ぐ家造り」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。
恒例のお墓参りに行ってきました。
「こんな道通るのは初めてやなァ」
と、これも恒例の母の発言が始まりました。
「先月も通ったよ、ママさん」
「こんな坂道を上がっていったは初めてやなァ」
「なんや、無視か・・・」と奥さん。
「言うても聞かへんのやから
ほっといたらええねん」と私。
私と奥さんも恒例のように
口をつぐみました。
「ものすご遠いなァ」
「こんな寂しいとこでも家があるんやなァ」
「えらい高いとこに住んでる人もいやはるんやなァ」
「ウワァ、自転車で下りて来たはるわ。
帰りが大変やろなァ」
こうなると母の独壇場です。
恒例のように見るもの見るものが新鮮で
その都度、感想が口から漏れてきます。
私と奥さんは黙って
苦笑いをしているしかありません。
母のボケが徐々に徐々に
進行してきているようです。
墓地に着くとお墓に
先月お供えした花は
すっかりしおれて
枯れ果てていましたが
シキビハはまだシャキッとしていて
新しい葉を成長させているように見えました。
「ウワァ、このシキビ
今日買おたもんよりも
元気やないの。
今日のこれ見てみ。
○百円もしたんよ。
こんなんやったら
買うんやなかったわ」
この発言を聞いて
少しは安心をしました。
母がお金のことに
無頓着になった時は
ボケの極まった時ですから・・・。
それよりも
このブログを書きながら
「シキビ」という言葉が
私には出てきませんでした。
「オイ、お墓に持って行く木、
サカキの反対の木
何ちゅう木やったかいのう?」
千に尋ねました。
「パソコンで調べたら・・・」
千はニベも無い態度です。
『サカキと反対の木』
と、打ち込んでも
分かりません。
「答えが出てこんぞ」
「『お墓に供える木』で検索したら・・・」
(そらそうだ)と納得して
千に従いました。
「シキビ」でした。
母のボケより自分のボケが怖い・・・。