ただの相談役　気まぐれブログ

こんにちは
「施主さんと思い出紡ぐ家造り」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。

昨日の夕方、帰宅してBSのNHKをつけたら
「クール・ジャパン」をしていました。
昨日のテーマは「日本の職人はクール」でした。

ちょうど木造外洋船の船大工の
『佐野　末四郎』さんが
取り上げられていました。
彼が作られる木造船は「SANO　MAGIC」と言われ
諸外国で高い評価を得ておられるといいます。

その佐野さんが木造自転車も
作っておられました。

最初の試作品は
「木の自転車なんて・・・」と
日本では評価されず
外国での評価を待って
認められたといいます。

自転車レースで疾走して
勝っている様子も映っていました。

私が興味を惹かれたのは
「木造自転車を500万円で買う」
と、金額を提示してきた人が
いたのにもかかわらず
「この自転車は200万円です」
と、佐野さんが売らなかったということでした。

「クール・ジャパン」に出演していた外国人は
不審げな表情をしていましたが
日本人なら理解できる佐野さんの言動です。

佐野さんは目先の浮利を追って
300万円を余分に得る
金銭的な豊かさよりも
気持ちに素直に従って
200万円で売ることで
心の豊かさとプライドを
大切にされたのだと考えます。

この間、脱税で逮捕されていた
不動産王のＫの卑しい醜さと好対照です。

私は日本の職人の持つ
「職人気質（かたぎ）」の美しさに
いつも感銘しています。
自分も「そのようにあれかし・・・」
と言い聞かせてもいます。

実利的な豊かさよりも
精神的な豊かさを
大切に思っています。

そして、ユーリン・ホームに
集ってきてくれている職人たちが
みんな「職人気質」に溢れていることに
胸を張る思いでいます。

物を作る仕事に携わる者には
心の豊かさとプライドとが
必要であることを
再認識させてくれた
昨日の「クール・ジャパン」でした。