ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは
「施主さんと想い出紡ぐ家造り」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。
「お父さん、ガマの水槽に
氷が張って
ガマ、死んどるよ」
奥さんが風呂上がりの私に
声をかけてきた。
深刻は話なのに
声の響きが楽しそうだった。
私は腰にバスタオルを
巻いただけの格好で
庭に飛び出し
ケージの中のガマを
すくい上げた。
ガマは死んではいなかったが
体温は氷の冷たさで
動きは極端に悪かった。
2匹のガマを
土の入ったケージに移し替え
居間に戻ると
奥さんが笑っていた。
「ガマは死んどらんかったぞ」
「あっそう、あんな氷水に浸かっていて
風邪引いたんじゃないの?」
「ガマは風邪ひかんって言うたやろ」
「氷水でも風邪ひかんガマが
氷水で死んだって言ったら
慌てて見に行くんじゃねぇ」
女という生き物は
歳ふるに従って
弁が立ち
意地悪くなるものだ。
しかし、慌てた。
居間に帰ってきて
ブルっと震える私を
見る奥さんの目が
笑っているように感じた。
ガマが生きているのを分かっていて
(「死んでる」といったのではないのか?)
思わずもう一度
ブルっと震えた。