ただの相談役 気まぐれブログ

『願わくば』
201303.30

こんにちは
「家、こだわれば愛」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。

朝の散歩で『名も知らぬ祠』に行く手前に
桜並木(私が勝手に名づけました)があります。

今朝は夜目にも桜の花が
咲き誇ろうとしているのが分かりました。

                願わくば 花の下にて 春死なん
                          その如月(きさらぎ)の 望月(もちずき)の頃

願うことなら如月(二月)の望月(満月)の春に
花の下で死にたいものだ。

西行法師の和歌が
ごく自然に思い浮かびました。

解釈がいる和歌ではなくて
そのまま受け入れ
(本当にそうだなぁ
同じ死ぬのなら
その頃に花の下でのどかに
死ねたらええなぁ)
と、思えば済む和歌だと考えるのですが
昔そのように言って
馬鹿にされたことがあります。
「この歌の『花』は
桜やのおて梅の事なんやで・・
『如月』は二月やからなぁ」
と言い
「オマエが思うみたいに
のどかに死ねるもんか
寒うてかなわんやろうが・・・」
その時は反論ができませんでした。
しかし、後で、西行が歌った頃は旧暦で
今は新暦だから『如月』と『二月』とは
季節感が違うと気づきました。
その時の悔しかったこと。
未だに(やり込められた感)が拭えません。
45~6年前の話ですのにねェ。

私は結構、粘着質なのです。

でも今朝、散歩をしていて
『花の下』は『桜の花の下』だと実感しました。
やはり「のどかな死」を願ったものだと思いましたよ。

しのぎやすい良い季節になりました。

執筆者:中井勝人
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