ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは
「家、こだわれば愛」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。
昨日は午後から鴨方のS様邸に行ってきました。
発泡ウレタン注入断熱で
室内の床を無垢材にして
壁・天井に漆喰を塗った家は
昨日のような雨でじとっと蒸し暑い日でも
一歩中に入ると涼しく爽やかでした。
「暑い日には涼しくて
寒い日には暖かいんですよ」
奥さんからの感想でしたが
発泡ウレタンの断熱性能が良いから
室温が一定で
無垢材と漆喰との調湿作用が高いから
湿度も安定しているからでしょう。
湿度が安定しているといえば
奈良時代に作られた正倉院の
校倉(あぜくら)造りは
柱を使わず
断面が三角形の木材(校木)の
平らな面を内側にして
積み上げて作るのですが
夏の湿度の高い時には
木が膨らんで閉まり
冬の乾燥した時には
木が縮んで開いて
湿度の調節される機能があり
一年を通して室内環境が良好だ
と聞いていましたが
測定器を使った調査の結果
正しくなかったことが分かったそうです。
機能は木自体が持っていたのです。
校倉造りは校木の平らな面を
室内側にしていますから
内装的にはヒノキの厚板張りと同じです。
また保管されている宝物も
ヒノキに囲まれた室内で
ヒノキで作られた櫃(ひつ・箱)に入れられて
二重に無垢の木材に守られていたのが
宝物が良好な状態に保たれた
主な理由だと考えられているそうです。
これを私たち日本人は
「木の温もり」と言ってきました。
「温もり」とは
室内温度の一定化と
室内湿度の安定化とによって
もたらされる優しい感覚とも言えるでしょう。
「温もり」が人の健康維持にも大切であることは
言うまでもありません。
Sさんのお宅で「温もり」を感じ
家を辞したあとで
考えたことでした。